長引く、せき、たん、息切れはありませんか

その症状…COPDかも?!

長引くせき・たん・息切れなどの症状を「歳のせい」「風邪の治りが悪いだけ」と思っていませんか?
その症状、「COPD」という病気かもしれません。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、いわゆる肺の「生活習慣病」です。
以下の症状があるか、セルフチェックをオススメします。

イメージ その症状…COPDかも?!
  • 01イメージ 1日に何度もせきがでる1日に何度もせきがでる
  • 02イメージ 息切れしやすい息切れしやすい
  • 03イメージ 呼吸をするとゼイゼイ、ヒューヒューと音がする 呼吸をするとゼイゼイ、ヒューヒューと音がする
  • 04イメージ たばこを長期間吸っている(又は吸っていた)たばこを長期間吸っている(又は吸っていた)
  • 05イメージ 黄色や粘り気のあるたんがでる 黄色や粘り気のあるたんがでる
  • 06イメージ 40歳以上である40歳以上である

いくつかの症状が思い当たる方は、COPDという病気の可能性があります!

COPDって、どんな病気?

COPDは、有害物質を長い間吸引したことで肺が壊れる進行性の病気です。
原因の約90%はたばこの煙で、その他に粉塵や化学物質などが考えられます。
「肺気腫」や「慢性気管支炎」といわれていた疾患も、COPDに含まれます。
重症化すると、少し動くだけで息切れしてしまい、
酸素吸入が必要になるなど、生活に大きく影響してしまいます。

正常な肺 肺胞の形が保たれ、血管が肺胞の周囲を網の目のように走り、酸素が血液中にとりこまれます。 COPDの人の肺 肺胞の壁が壊れて、細い気管支も狭くなります。気管支にたんが溜まり、空気の通りが悪くなります。
正常な肺
イメージ 気管支にたんが溜まり、空気の通りが悪くなります。

気管支にたんが溜まり、空気の通りが悪くなります。

COPDの人の肺
イメージ 肺胞の壁が壊れて、細い気管支も狭くなります。

肺胞の壁が壊れて、細い気管支も狭くなります。

イメージ 肺胞の形が保たれ、血管が肺胞の周囲を網の目のように走り、酸素が血液中にとりこまれます。

肺胞の形が保たれ、血管が肺胞の周囲を網の目のように走り、酸素が血液中にとりこまれます。

医療機関を受診しましょう!かかりつけ医を受診し、必要に応じて呼吸器内科の専門医を紹介してもらいましょう。

COPDの発症を防ぐには・・・COPDと診断されたら・・・

まずは禁煙です!

COPD予防と治療の基本は禁煙です。
たばこに含まれる有害物質は、COPDはもとより、がん、心臓病、
脳卒中なども引き起こすといわれています。
また、たばこには依存性があるため、禁煙にはサポートが必要と考えられています。
まずは、禁煙のスタート地点に立ってみませんか?

イメージ まずは禁煙です!

禁煙・卒煙のすすめ

行動を切り替える
イメージ 
朝、起きて吸いたくなったら、コップ1杯の水を飲んだり、食後の一服をしないようすぐに歯磨きをしたり...少しの工夫で喫煙習慣を変えてみましょう。
卒煙宣言をする
イメージ 卒煙宣言をする
自分自身の意思を強く持ち、たばこ仲間からの“ちょっと一服”の誘いをきちんと断るために周囲の人に宣言するのもよい方法。
薬や禁煙治療を上手に活用する
イメージ 薬や禁煙治療を上手に活用する
ニコチンパッチやニコチンガムを使ったり禁煙外来に通ったり...ニコチン依存から脱する方法があります。また、一定の要件を満たせば、保険適用の禁煙治療を受けることができます。

COPDの治療について

低下した肺機能は、完全に健康な状態に戻すことは困難です。しかし、早期発見して治療を継続することで、進行を遅らせることができます。

薬物療法
吸入薬・貼付薬・内服薬などがあり、気管支を拡げて呼吸を楽にするための気管支拡張薬を中心に治療を行います。
イメージ 薬物療法
酸素療法
重症化すると、体内に十分な酸素を取り込めなくなるため、酸素を供給する器具を使用して、不足した身体の酸素を補います。
イメージ 酸素療法