都市化の進展に伴い、地域における人と人との関係が希薄になっています。東日本大震災の経験から、住民同士の助け合いなどの地域のつながりの重要性が改めて認識されるようになり、「地域に根ざした信頼や社会規範、ネットワークといった社会関係資本」を意味する地域のソーシャルキャピタル(地域のつながり)が注目されています。
住民相互の信頼感が高い地域ほど、自己の健康に対する評価が高いことや、地域のつながりを示す指標は、住民の平均寿命やストレス耐性など住民の健康状態を示す指標と正の相関関係があるなど、地域のつながりが豊かなほど、住民の健康状態が良いことが報告されています。
しかし、都道府県別に見ると、東京や大阪などの大都市では地域のつながりが豊かではないとの報告があります。
<東京都の調査からは・・・>
地域の活動に参加している人は、自身の健康状態を良いと感じています。
地域とかかわりを持っているほど、健康状態を良いと感じています。
地域のボランティア活動や趣味のグループに参加したことがある人は、約3割前後となっています。
地域の活動にはボランティア、自治会、NPO等による活動や、子育て・介護等に関する集まり、高齢者や子供が世代を超えて触れ合う活動など、多種多様なものがあります。
区市町村等の情報を活用して、地域で活動している団体の中から、自分に合ったものを見つけ参加することができれば、身近な地域の人との交流が生まれます。
住民が、住んでいる区市町村の情報や健康づくり施策に関心を持ち、提供してほしい情報や、地域の施設を有効活用するためのアイデアなど、健康づくりにつながる提案を区市町村に対して行うことは、地域活動の活性化に効果的と考えられます。
このページの担当は 保健政策部 健康推進課 健康推進担当 です。