糖尿病になる前の“血糖値がやや高め”の段階から、健康上のリスクは高まっていきます。特定健康診査(メタボ健診)などで血糖値等を定期的に確認しながら、糖尿病にならないための対策を今すぐ習慣化して、毎日の生活に取り入れていきましょう。
40歳以上を対象にした特定健康診査では、腹囲・BMIに加えて、血糖、血圧、血中脂質のいずれかが保健指導判定値になると特定保健指導の対象になります。血糖値が保健指導判定値の水準であれば、正常よりやや高めであるため、対策が必要です。健康診断結果を確認してみましょう。
※空腹時血糖値:10時間以上絶食したときの血糖値
※Hb(ヘモグロビン)A1c:過去1~2カ月間の血糖の状態を示す値
(都民の方向け 糖尿病発症予防リーフレット「忍び寄る糖尿病~見直そう 生活習慣~」
( https://www.hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jp/kensui/tonyo/citizen/R2le
aflet.pdf から抜粋)
定期的に健診を受けていない人は、今すぐ加入している医療保険者やお住まいの区市町村が実施する健診を受けましょう。
血糖値が高くても、ほとんどの場合特に自覚症状はありません。糖尿病に移行すると、のどが渇く、トイレが近くなる、身体がだるい、食べているのにやせてきた、などの症状が出ることがあります。
糖尿病に移行し、これを放置すると、深刻な合併症に見舞われるリスクが高まります。「糖尿病神経障害」「糖尿病網膜症」「糖尿病性腎症」は、「糖尿病の三大合併症」といわれます。
このほかにも、血管が傷つくことで、脳卒中、心筋梗塞など全身にさまざまな合併症を引き起こすリスクが高まります。
▶とうきょう健康ステーション「糖尿病とはどのような病気?」
(https://www.hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jp/kensui/tonyo/diabetes.html)
20歳のときから体重が5㎏以上増加していませんか? 糖尿病は、もともとインスリンの分泌が少ないといった体質のほか、食べすぎや運動不足、睡眠不足やストレス、加齢も発症要因とされています。糖尿病を予防するには、毎日の食事・運動・睡眠について、無理なくつづけられる“よい習慣”をルーティーンにすることが大切です。
このページの担当は 保健政策部 健康推進課 健康推進担当 です。