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ゆうこすさんと学ぼう!
20歳からの子宮頸がん検診

コラム2025.2.28

ゆうこすさんと学ぼう!20歳からの子宮頸がん検診のイメージ画像
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みなさんは子宮頸がんについて、どのくらい知っていますか?子宮頸がんは20代でも罹患する可能性がある女性特有のがんです。そこで今回は、タレントのゆうこすさんが、大学生2名とともに子宮頸がんの”模擬授業”を受講!婦人科の先生から子宮頸がんや検診について学ぶ様子をレポートします。

ゆうこすさんのYouTubeチャンネル「ゆうこすモテちゃんねる」でコラボ動画を配信しています。
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20歳になったら子宮頸がん検診を受けよう!

https://youtu.be/WzXhh08NpA8

※本コラムでは「細胞診」の場合の子宮頸がん検診について掲載しています。

ゆうこすさんの顔写真
「こんにちは、ゆうこすです!子宮頸がんは20代、30代でもかかることがあるから、若いから大丈夫!と思ってるみんなにも最後まで読んでほしいです」

はじめに

子宮頸がんってどんな病気?

子宮頸がんは、主に性交渉で感染するHPVというウイルスが原因でかかるがんです。
「予防できるがん」と言われており、HPVワクチンでのHPVの感染予防や、子宮頸がん検診でがんになる前の状態からの発見が可能です。

20代後半から増加 子宮頸がんになった人の割合(全国・女性)2020年(人口10万人対) 出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)

大学生にインタビュー!

ゆうこすさんの顔写真
「学生さんはどれくらい子宮頸がんのことを知ってるのかな?大学生に聞いてみました!」
女子大生の顔写真
「若い人でもかかるっていうイメージはなかったです」
女子大生の顔写真
「HPVワクチンを接種してても、子宮頸がん検診を受けた方がいいのは知らなかった」
女子大生の顔写真
「検診はどうやって受けられるのかな〜って考えてるうちに忘れちゃう」
ゆうこすさんの顔写真
「具体的な受診方法とか、どうして受けなきゃいけないのか知ってもらいたい!
そこで今回、2名の大学生と一緒に、婦人科の先生の模擬授業を受けたいと思います」
え!若い人でもかかるんですね
子宮頸がんを予防する方法って知ってますか?

模擬授業開始!

婦人科医の齊藤さんの顔写真
「こんにちは。婦人科医の齊藤です。今日はよろしくお願いします」
ゆうこすさんの顔写真
女子大生の顔写真
女子大生の顔写真
「よろしくお願いします!」

子宮頸がんの原因は?

子宮頸がんの主な原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)への感染です。主に性交渉によって感染するありふれたウイルスで、約8割の女性が一生に一度は感染すると言われています。でもほとんどの場合、感染は一時的だったり、ウイルスの量が減って見つからなくなります。一部の人でウイルスの感染が長く続く場合があり、
そうなるとがんになる前の状態の病気が出来ます。がんになる前の状態で、そのまま進まなかったり、自然になおる人もいますが、一部の人はがんになっていきます。
ウイルス感染からがんになる前の状態を経て、数年から数十年かけて子宮頸がんになると言われています。

子宮頸がんになるまで
婦人科医の齊藤さんの顔写真
「まず知っておかなければならないのが、子宮頸がんになる原因は、性交渉によるHPVの感染ということ。なので20代でも関係する病気だということです」
ゆうこすさんの顔写真
「ありふれたウイルスだからこそ、HPVの感染をワクチンで予防したいですね!」

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子宮頸がんとは?

HPVワクチンと検診による予防

女子大生の顔写真
「HPVワクチンを打てば子宮頸がんにはならないってことですか?」
婦人科医の齊藤さんの顔写真
「いい質問ですね!詳しく解説しましょう」

HPVワクチンは感染を60〜90%予防できますが、残念ながら100%ではありません。だからこそHPVワクチンを接種したとしても子宮頸がん検診を定期的に受診することが大切です。またHPVワクチンを接種したとしても、それ以前にHPVに感染していたら、すでに感染しているHPVを排除したり、病気を治したりする効果はありません。HPVワクチンの接種は、HPVにかかっていない確信のある、セクシャルデビュー前(性交渉開始前)が一番効果的だということを知っておきましょう。

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POINT

  • ・20代、30代でも子宮頸がんやがんになる前の状態になる可能性がある。
  • ・子宮頸がんの原因であるHPVは性交渉により感染するため、
    女性だけでなく男性にも関係がある。
  • ・子宮頸がんの予防には、「HPVワクチンの接種」と
    「定期的な子宮頸がん検診の受診」が重要
One more アドバイス

HPVワクチンは女性だけでなく、男性への提供も一部の地域で始まっています。小6から高1の男性の接種費用の助成を行っている自治体もあるので、お住まいの区市町村へ確認してみてください。

HPV感染の予防 子宮頸がんの原因となるウイルスの感染をHPVワクチンで予防することができます ※HPVワクチンだけで子宮頸がんを完全に予防することはできないため、2年の1回の定期的な検診受診が重要です。 1.定期予防接種 小学校6年~高校1年相当の女性を対象。 2.ヤッチアップ接種 平成9年度から平成19年度生まれの女性で定期接種の機会を逃し、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方を対象。令和7年3月31日までに接種を! 3.男性への接種 男性がセクシャルデビューする前にHPVワクチンを接種することで、性交渉で女性にHPVを感染させるリスクを減らすことが期待されています。また、HPVは中咽頭がん、肛門がんにも関係するウイルスで、これらのがんは男女ともに発生します。 HPVワクチンは、すでに感染しているHPVを排除したり、前がん状態や子宮頸がんを治したりする効果はなく、性交渉開始前の接種が最も効果的とされています。

※キャッチアップ接種は、令和7年3月末までに接種を開始した人が対象です(公費接種可能な期間は令和8年3月まで)

ゆうこすさんの顔写真
「次は子宮頸がん検診についても詳しく教えていただきたいです!」
婦人科医の齊藤さんの顔写真
「わかりました」

子宮頸がん検診について

子宮頸がん検診は、自覚症状がほとんどない「がんになる前の状態」の段階を発見できる手段です。この中でも「CIN3」での発見により、子宮の一部だけを切りとり子宮を残す手術も可能になります。検診は20歳から2年に1回の頻度で行うことが推奨されており、繰り返し受診することが大切です。

子宮頸がんになるまで がんになる方の場合は、がんになる前の状態を通ってきます
ゆうこすさんの顔写真
「学生のみんなも、就活とかこれからのライフプランを考える時期だと思うので、より身近に感じるんじゃないかな?私は、生理不順でピルをもらいに行った時に、先生から『あわせて子宮頸がん検診もどうですか?』と聞かれて、当時はよくわかってなかったから躊躇したんだけど、その先生が私がビビってる様子を見て、『すぐ終わりますから!』と背中を押してくれたから受けたんだよね」
婦人科医の齊藤さんの顔写真
「もしがんになっていたらどうしようって不安に感じる人もいると思いますが、 もしがんが見つかっても早期のうちに発見・治療することで、90%以上の方が助かるというデータもあるから、知っておいてくださいね」

※ここでいう「助かる」とは、診断時から5年生きている人の割合です。

子宮頸がんの生存率は? 早期発見・治療により90%以上が助かる※ ※ここでいう「助かる」とは、診断時から5年生きている人の割合です。 進行期 5年生存率 Ⅰ期 92.3% Ⅱ期 77.0% Ⅲ期 56.1% Ⅳ期 30.3% 出典:日本産科婦人科学会婦人科腫瘍委員会報告 第64回治療年報2023年12月

※ここでいう「助かる」とは、診断時から5年生きている人の割合です。

子宮頸がん検診の受診方法

婦人科医の齊藤さんの顔写真
「まず皆さんは『子宮頸がん検診のお知らせ』って受け取りましたか?」
女子大生の顔写真
「はい!私は届いてました」
持ってきました

POINT

子宮頸がん検診の申し込み方法は、電話やホームページからなど、各自治体によって異なりますのでお住まいの区市町村から届くお知らせやホームページなどを確認してみてください。

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子宮頸がん検診はどこで受けられる?

子宮頸がんのお知らせ お知らせは自治体によってさまざま

子宮頸がん検診は、自費だと8000円程かかりますが、自治体からのお知らせに記載された方法で申し込めば、無料〜2000円程度で受診可能です。お住まいの地域によって自己負担額は変わるので、詳しくはお住まいの区市町村のホームページなどを確認してみましょう。

ゆうこすさんの顔写真
「私は、自治体からのお知らせが届いてたことに気づかなくて自費で受けたんだよね。でも、自治体からのお知らせに記載されている方法で申し込めば安く受けられるから、絶対そっちの方がお得ですよね?」
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「絶対にお得です!」
子宮頸がん検診について 繰り返しの検診が大切 20歳から2年に1回(細胞診の場合) 無料~2,000円程度で受診できる お住まいの区市町村で検診費用の大部分を負担してもらえます 概要欄から各区市町村のがん検診担当部署をチェック!

子宮頸がん検診の流れと当日気を付けるポイント

ゆうこすさんの顔写真
「検診では、まずは問診があって、その後診察台に乗って検診をしました。1〜2分くらいで違和感もなかったから拍子抜けしましたね」

診察台に上がったら、カーテン越しにお医者さんが腟に機械を入れて目で子宮の入り口を確認して、専用のブラシで細胞をとります。
細胞をとること自体は1〜2分で終わるので、診察台ではできるだけ力を抜いてリラックスしましょう。
機械を入れるときに違和感を感じる人もいますが、個人差があります。
また、結果が出るまでには約1ヵ月程度かかり、『精密検査不要』もしくは『要精密検査』という結果が返ってきます。
結果が「要精密検査」だった場合は、必ず精密検査を実施できる婦人科医療機関※を受診しましょう。

※精密検査を実施できる医療機関リストを配布している自治体があります。詳しくはお住まいの区市町村へご確認ください。

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子宮頸がん検診ってどんな検査?

子宮頸がん検診の流れ 1.問診 2.視診・細胞採取 3.顕微鏡で細胞を調べる 精密検査不要→2年に1回の定期的ながん検診を繰り返す 要精密検査→必ず精密検査を受診しましょう

POINT

  • ・検診機関で用意してくれている場合も多いが、ナプキンを持参しておくと安心。
  • ・結果が「要精密検査」だった場合は、必ず精密検査を実施できる医療機関を受診しましょう。
    結果に異常がない場合は、2年に1回、繰り返し子宮頸がん検診を受診しましょう。
女子大生の顔写真
「今まで検診についてあまり考えたことなかったんですけど、イメージが湧いてきました!」
女子大生の顔写真
「こうやって正しい情報を知る機会をいただけてありがたかったです。自分の健康は自分で守らなきゃいけないなと思いました」
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「そう思ってもらえてすごく嬉しいです~」
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「自分には関係ないと思っていた人も、この記事をきっかけに『20歳になったら2年に1度検診を受ける!』というのをぜひ覚えておいてもらえると嬉しいです!」
20歳になったら2年に1度検診を受ける

TOKYO#女子けんこう部では、子宮頸がん検診で『要精密検査』だった人のためのページもあります。 検診の結果で不安になってしまっている方や、今後のために知識をつけておきたい方は、ぜひこちらも一度読んでみてください。

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「要精密検査」のこと、お医者さんに聞いてみました|子宮頸がん|TOKYO女子けんこう部

各自治体で行っている子宮頸がん検診は、電話やホームページで予約することができます。まず検診に行くことはもちろん、お友達や身近な人とも子宮頸がんや検診について話してみませんか?

ネットだけで簡単にできるんですね

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