アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症
最終更新日:令和6年3月4日 | 公開日:平成29年4月21日
ハウスダストが原因の場合
生活環境からダニやカビ(真菌)、ペットなどのハウスダストによる「抗原」を除去することが大切です。こまめな掃除や、温湿度の管理、定期的な寝具の処理など、室内環境の整備がポイントとなります。どの抗原が原因となるかを知るためには、医療機関で問診や血液検査などによる検査をして診断をする必要があります。
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- 対応・対策(室内環境)
花粉が原因の場合
「抗原」である花粉をいかにして避けるかが重要です。そのためには、花粉がいつ飛散するのか、どうすれば避けられるのかを知りましょう。また、春先のスギ・ヒノキ花粉症だけではなく、夏の花粉、秋の花粉により症状が出る場合があります。どの花粉がご自身の花粉症の原因となるかを知るためには、医療機関で問診や血液検査などによる検査をして診断をする必要があります。
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- 東京都の花粉情報
花粉はどんな日に多く飛ぶの?
スギ花粉やヒノキ花粉の飛散時期は、東京では2月から5月上旬までです。花粉の飛散量は飛び始めてから徐々に増え、スギ花粉は3月、ヒノキ花粉は4月に特に多くなってきます。
また、一般的に次のような日は花粉が多く飛散します。
- 最高気温が高めの日
- 雨上がりの翌日で天気がよい日
(午前に雨が降り、午後晴れた日も花粉が飛ぶので注意が必要) - 風が強く晴天で乾燥した日
特に、春一番のような気温が高く暖かな南風の吹く日は、花粉が多く飛散しますので御注意ください。
スギ花粉の飛散は4月にはだんだん少なくなりますが、ヒノキ花粉の飛散は5月ごろまで続きます。そのため、ヒノキ花粉にもアレルギーを持つ人は、毎年、5月ごろまで症状が続きます。
なお、ヒノキ花粉の飛散が終了しても症状が続く場合は、草などの花粉(下図参照)やハウスダストが原因で症状が出ている場合があります。6月以降も症状が続く方は、改めて医療機関を受診するとよいでしょう。
花粉カレンダー(東京都近辺)
花粉の原因となる主要な植物の花粉飛散時期についてまとめました。予防対策の参考としてください。
花粉を避ける方法
外出するとき
花粉の飛散シーズンに外出する場合は、マスクやメガネを着用し、花粉が目や鼻などに付かないよう注意しましょう。帽子をかぶることも効果があります。帰宅した時には、洋服や髪の毛に付いた花粉をよく払い落としてから家の中に入り、うがい・手洗い・洗顔をしましょう。
掃除・洗濯・布団干し
なるべく室内に花粉を入れないように注意しましょう。
掃除の際は、掃除機の使用に加え、湿らした雑巾等で拭くことも効果的です。
花粉の飛散シーズン中、洗濯物はできるだけ屋内に干しましょう。
布団は、布団乾燥機の使用が望ましいですが、屋外に出した場合でも、掃除機をかけることで、ある程度花粉を除去することができます。
花粉シーズンの生活の心得
まずは、症状を悪化させない生活の心得を身に付けましょう。
風邪を引かないこと
花粉の飛散シーズン前に風邪を引くと、感染により粘膜の上皮が弱くなり、花粉症の症状がひどくなることがあります。
お酒を飲みすぎないこと
鼻づまりを悪化させる可能性があります。
規則正しい生活を心がける
寝不足、過労などのストレスが免疫系に影響をおよぼすことがあります。規則正しい生活を送ることが重要です。
なお、特定の食材を摂取することで症状の緩和も報告されていますが、大きく症状を改善するような効果は、現在確認されていません。大切なことは、バランスのよい食生活を心掛けることです。
このページは東京都 健康安全研究センター 企画調整部 健康危機管理情報課 環境情報担当が管理しています。