企業の方へ
成果のあがる職場は、まず社員の健康から。

B型、C型ウイルス性肝炎は、新しい治療法も承認されており、治療効果が飛躍的に高まっています。早期の受診・治療によって、働きながらほとんど仕事への支障なく治療することが可能になりました。
一方、重症化してから治療を行っても、進行を抑えることは可能ですが、就業上の配慮が必要になったり、予期しない入院などが発生する可能性がでてきます。
そのため、職場での肝炎ウイルス検査を導入し、従業員の感染の有無を早期に把握することが大切です。
職場での肝炎ウイルス検査を導入しましょう!
- 職場での実施が定められている定期健康診断の必須項目に、肝炎ウイルス検査は含まれていません。
- 必須項目である肝機能検査とは別に、肝炎ウイルス検査を受けない限り、肝炎ウイルスに感染しているかどうかはわかりません。
- たとえ肝機能検査(AST、ALTなど)の結果が正常であっても、感染している可能性があります。
肝炎ウイルス検査の未受診理由の第1位は、「健康診断の項目・内容に含まれていなかったから」です。*
(*出典:「平成30年度 東京都がん予防・検診等実態調査報告書」)
そのため、職場での定期健康診断のメニューに肝炎ウイルス検査があれば、受検者が増える可能性があります。
職場で肝炎ウイルス検査を推進する方法は、次のとおりです。

- 基本的には、一度の検査で十分です。これまでに検査を受けたことがない従業員に、肝炎ウイルス検査を実施することで、感染の有無がわかります。
- 検査方法は、採血のみのため、通常短時間で済み、数週間で結果が出ます。
肝炎ウイルス検査の導入について、詳しくはこちら
(厚生労働省 肝炎等克服政策研究事業ホームページ 「肝炎セキュリティ」)
従業員に陽性者がいる場合は・・・
従業員が陽性だった場合、まずは医療機関で精密検査を受けてもらいましょう。
治療が必要と診断されたら、肝臓専門医を受診し、今後の治療方針を相談します。
すぐに治療が必要ではない場合でも、定期的に医療機関を受診し、肝臓に異常がないことを確かめましょう。
また、肝疾患相談センターの電話相談窓口へ相談することもできます。
- 東京都肝臓専門医療機関について
詳しくはこちら(東京都福祉保健局ホームページ) - 肝疾患相談センター設置場所(東京都肝疾患診療連携拠点病院内)
- ・国家公務員共済組合連合会 虎の門病院:03-3560-7672(相談専用ダイヤル)
- ・武蔵野赤十字病院:0422-32-3135(相談専用ダイヤル)
相談受付時間
月曜日~金曜日(祝日、12月29日~1月3日を除く) 9時30分~16時
東京都では、肝炎ウイルス検査で陽性と判定された後初めて受ける精密検査費用や、治療にかかる医療費の助成制度があります。従業員の方に、併せてお知らせください。
- 初回精密検査費用助成制度
(1)職場(2)区市町村(3)東京都保健所(4)妊婦健康診査(5)手術前検査のいずれかで実施した肝炎ウイルス検査で陽性と判定された後、初めて医療機関で受ける精密検査費用を助成しております。
詳しくはこちら (東京都福祉保健局ホームページ) - 治療にかかる医療費の助成制度
B型・C型肝炎のインターフェロン治療、B型肝炎の核酸アナログ製剤治療及びC型肝炎のインターフェロンフリー治療にかかる医療費を助成しております。
詳しくはこちら (東京都福祉保健局ホームページ)
リーフレット
東京都では、肝炎ウイルス検診普及啓発のための動画やリーフレット、ポスターを作成しています。ぜひ、職場でご活用ください。
東京都の作成する広報媒体従業員から配慮の申出があれば、必要な配慮を検討し対応をお願いいたします。

関連リンク
- 肝炎セキュリティ(厚生労働省 研究班ホームページ)
厚生労働省の肝炎等克服政策研究事業にて、「職域のための肝炎ウイルス検査導入マニュアル」が作成されました。肝炎ウイルス検査導入に向けてご参照ください。(導入準備、同意書の取得方法、検査結果の取扱い、検査後の対応について掲載しています。) - 健康経営のためのウイルス肝炎対策(厚生労働省 研究班ホームページ)
厚生労働省の肝炎等克服政策研究事業にて、職域の肝炎対策についてQ&Aが作成されましたので、ご参照ください。 - 知って、肝炎(厚生労働省 ホームページ)
厚生労働省が実施する肝炎対策が掲載されています。東京都が認定する「東京都肝疾患職域コーディネーター」の方は、こちらより「知って、肝炎プロモーター」へご登録ください。 - 厚生労働省 肝炎対策の推進(厚生労働省 ホームページ)
厚生労働省が実施する肝炎対策が掲載されています。 - 肝ナビ(肝炎医療ナビゲーションシステム)
全国にある肝炎検査を受診できる病院をご案内しています。
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