対応するワクチン

ロタウイルスワクチン

ワクチンの効果
接種により、ロタウイルス胃腸炎による入院患者を約70~90%減らすことができたと報告されています。
定期接種に使用するワクチン
ワクチンは2種類あり、同様の効果があります。2回接種を受けるものと3回接種を受けるものがあります。同じワクチンで、決められた回数の接種をしましょう。
ワクチンの安全性
ワクチン接種後に起こりうる症状としては、​
●ロタリックスでは易刺激性(ぐずりやすくなる)、発熱、下痢、食欲不振、嘔吐、血便排泄、鼓腸、腹痛、胃腸炎、咳嗽鼻漏(せきや鼻水)、皮膚炎等​
●ロタテックでは下痢、嘔吐、便秘、発熱、中耳炎、胃腸炎、鼻咽頭炎、ラクトース不耐症、気管支痙攣、蕁麻疹、血管浮腫等
であり、いずれも一過性で重篤なものはまれとされています。​​
また、ワクチン接種により、腸重積症(ちょうじゅうせきしょう、腸の一部がほかの部分に入り込んで、腹痛などをおこしてしまう病気)のリスクが上昇することが知られています。

5種混合ワクチン

ワクチンの効果
1つのワクチンで以下の5つの感染症を予防する効果が期待できます。

・ポリオに対して99%の方が十分な抗体を獲得すると報告されています。
・百日せきの罹患(りかん)リスクを、80~85%程度減らすことができると報告されています。
・破傷風に対して、100%近い方が十分な抗体を獲得すると報告されています。
・ジフテリアに対して、罹患リスクを95%程度減らすことができると報告されています。
・インフルエンザ菌b型(Hib)による髄膜炎や髄膜炎以外の侵襲性感染症を減少する効果が期待できます。Hibワクチンは我が国を含め世界の多くの国々で現在使用されており、その結果、Hibによる髄膜炎症例は激減しています。
2008-2010年とHibワクチン定期接種化後の2014年を比較すると、インフルエンザ菌髄膜炎の5歳未満人口10万人あたり罹患率が、7.7から0.0に100%減少し、
インフルエンザ菌による髄膜炎以外の侵襲性感染症の罹患率が5.1から0.5に90%減少しました。
定期接種に使用するワクチン
2024年4月以降、1期では5種混合ワクチンを用いた接種をします。
5種混合ワクチンとは、ジフテリアワクチンを、百日せき・破傷風・不活化ポリオ・ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib)の各ワクチンと混合したワクチンです。
ワクチンの安全性
国内で行われた5種混合ワクチンの臨床試験において報告された、頻度の高い副反応は以下のとおりです。

阪大微研製のワクチンでは、皮下注射の場合は発熱(37.5℃以上)が57.9%、接種部位の紅斑が78.9%、接種部位の硬結が46.6%、および接種部位の腫脹が30.1%でした。
KMバイオロジクス製のワクチンでは、皮下注射の場合は接種6日後までに発現した発熱が65.2%、接種部位の紅斑が75.7%、接種部位の硬結が51.0%、および接種部位の腫脹が38.1%でした。
また、5種混合ワクチンの臨床試験における発熱の頻度が他のワクチンより高いことについては、審議会(※)において、他のワクチンとの同時接種の影響があり得る等の指摘がありますが、5種混合ワクチンに係る安全性について大きな懸念は指摘されておりません。

子どもの肺炎球菌ワクチン

ワクチンの効果
肺炎球菌には、90以上の種類があり、PCV15はそのうち15種類、PCV20は20種類の肺炎球菌に対して予防効果があります。
小児の肺炎球菌による侵襲性肺炎球菌感染症(※)は、定期接種等が実施される以前の2008~2010年は10万人(5歳未満)あたり約24-26人が罹患(りかん)していましたが、2022年には、約4.8人と、約8割の患者数の減少がみられています。
※本来は菌が存在しない血液、髄液、関節液などから菌が検出される感染症のこと
定期接種に使用するワクチン
・2024年10月以降、原則として、沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV20)を使用します。
・沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV15)も使用可能です。
・沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV15)で接種を開始した方は、原則としてPCV15で全ての接種を行ってください。
ワクチンの安全性
沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV20)において、稀に報告される重い副反応として、ショック、アナフィラキシー、けいれん、血小板減少性紫斑病があります。
その他、一定程度の頻度でみられる副反応については、小児用肺炎球菌ワクチンの国内臨床試験でみられた副反応は、注射部位の症状(赤み、硬結、腫れ、痛み など)、機嫌が悪い、発熱などです。

B型肝炎ワクチン

ワクチンの効果
ワクチン接種による抗体獲得率は40歳までの接種では95%と報告されています。一方、予防接種を受けても、お子さんの体質や体調によって免疫ができないことがあります。 また、ワクチン3回接種後の感染防御効果は20年以上続くと考えられています。
定期接種に使用するワクチン
組み替え沈降B型肝炎ワクチン(酵母由来)を使用します。
ワクチンの安全性
長く世界中で使用されていますが、安全性の高いワクチンとして知られています。
一方、予防接種後には、B型肝炎ワクチンに限らず、以下のような体の変化があることがあります。


接種箇所が赤くなったり、腫れたり、しこりができたり、痛みを感じたりすることがあります。
注射したところだけでなく、熱がでたり、刺激に反応しやすくなったりすることがあります。
いつもより機嫌が悪かったり、ぐずったり、眠そうにしたりすることがあります。
極めてまれに、アナフィラキシー(※1)、急性散在性脳脊髄炎(※2)などの重い病気にかかることがあるといわれています。
予防接種を受けた後、気になる症状や体調の変化があらわれたら、すぐ医師に相談してください。
※1 アナフィラキシー・・・急激なアレルギー反応により、じんましんがでたり呼吸が苦しくなったりすることがあります。
※2 急性散在性脳脊髄炎・・・自己免疫(免疫力が強すぎて自分自身の体を攻撃してしまう)という現象で起こる脳や脊髄の病気です。発熱、嘔吐(おうと)、意識がはっきりしない、手足が動きにくいなどの症状がみられます。

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