入院時に必要なものは?
必要な書類の数は、医療機関によって若干の違いがあります。名称も、例えば「入院申込書」は「入院承諾書・入院誓約書・入院証書」などさまざまですが、基本的に下記の書類などが必要になります。
はじめての病院へ入院した場合はできるだけ早く、予約入院の場合は当日に提出します。
主な必要書類
自分で用意するもの
- 健康保険証(国保、健保、後期高齢者など)
- 高齢受給者証(70歳以上75歳未満)
- 医療受給者証(各種公費負担者証など、該当者)
- 限度額適用・標準負担額減額認定証(該当者)
- 限度額適用認定証
- その他(現金・入院保証金・緊急連絡先・印鑑等)
医療機関で用意するもの
- 入院申込書
- 入院保証書
- 手術承諾書(入院中に手術する場合)
詳しくは医療機関におたずねください。
一言メモ
入院保証金の金額は医療機関によってさまざまで、不要なところもあります。退院時に精算されるので、もらった「預かり書」 はなくさないようにしましょう。
入院生活の心配事、手続きや医療費などの相談は、医療ソーシャルワーカー(MSW)や医事課職員などに相談しましょう。
入院して医療機関からもらった書類は、捨てないで必ず保管しておきましょう。その後に入院したときの参考になります。
入院時に伝えたいこと
●現在、服用している薬は、入院時に持参し、その旨を医師や看護師、薬剤師へ伝えておきましょう。
●アレルギーがある薬、食品、食べられないものは入院時に伝えておきましょう。
病院や診療所で働く主なスタッフ
- 医師・歯科医師
- 病気やケガの診察・治療
- 看護師・准看護師
- 療養上の世話と診療の補助
- 助産師
- 分娩の介助、妊婦・産婦・新生児の世話
- 診療放射線技師
- レントゲンやCT などの検査や治療で使う放射線の照射・撮影
- 臨床検査技師
- 血液検査や心電図検査などの臨床検査
- 管理栄養士
- 食事のメニューづくりや患者の栄養指導・相談
- 薬剤師
- 処方箋や注射指示箋に基づく調剤、服薬説明
- 医療ソーシャルワーカー(MSW)
- 社会福祉の立場から、入院中や退院後の心理的・社会的・生活上の問題の相談・援助
- 歯科技工士
- 義歯・歯冠・矯正装置などの製作・修理
- 歯科衛生士
- 歯科の診療補助・予防処置、口腔ケアなどの保健指導
- 理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、視能訓練士(ORT)
- リハビリテーションなどによって生活動作や運動・言語・視力機能などの向上を指導
参考:大腿骨頸部骨折とは?
どんなケガ?
ふとももの骨(大腿骨)の上部先端部分(頸部)の骨折です。(イラスト参照)

起こしやすい人は?
高齢者、特に女性。40歳ころから年齢とともに増加し、70歳をすぎると急激に増加します。
原因は?
ほとんどが「骨粗鬆症」のある「高齢者」が「転倒」して起こります。
骨粗鬆症は、骨の密度が低下して、骨がスカスカになってもろくなる病気です。
症状は?
脚のつけ根が痛み、歩けなくなります。脚を動かすと痛みが強くなります。骨折が不完全な場合は、それほど痛まないこともあります。
緊急度は?
急いで医療機関を受診しましょう。
入院・手術は?
ほとんどが入院して、できるだけ早く手術(骨接合術・人工物置換術など)をすることになります。
治療後は?
リハビリテーションなどによって機能の回復を目指します。大腿骨頸部骨折は、脳卒中などと同様に「寝たきり」の大きな原因となりますので、十分に注意が必要です。