使ったらどうなるの?

一度の使用が人生を台無しに
いわゆるドラッグの類は、一時的にいい気分になると言われていますが、その作用が切れたときの絶望感や不安感は、耐えられないほどに強いので、それから逃れるために、またドラッグに手を出してしまい(依存)、次第に自分の意志では止められなくなってしまいます。
また、繰り返し使用していると、一回に使う量がどんどん増えていきます(耐性)。こうなると、薬物欲しさに暴力事件を起こしたり、窃盗などの犯罪に手を染めるなど、薬物無しでは生活できなくなります。
さらに、いったん薬物依存症に陥ると、治療には長い期間が必要となります。その間に家族や友人を失ったり、若い人は将来が閉ざされ、一生を台無しにしてしまいます。

脳への影響
私たちの脳は、すごいスピードで情報を処理し、心と身体をコントロールする優れた仕組みを持っています。
しかし、薬物を乱用すると脳の仕組みにダメージを与え、乱用が続けられるなかで様々な障害を引き起こします。
そして、一度ダメージを与えられた脳は、薬物を使う前の状態には戻らなくなってしまいます。
特に成長期にある青少年の脳は成人に比べて影響を受けやすいため、注意が必要です。

身体への影響
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危険ドラッグの場合
意識障害、嘔吐、けいれん、錯乱などが報告されており、死亡事例もあります。
添加されている物質や含有量が様々であることから、どのような健康被害がおきるかわかりません。
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大麻の場合
知覚(聴覚・触覚)の変容、短期記憶の障害、運動失調と判断力の障害を起こします。
また、心臓血管系、自律神経系への悪影響を及ぼします。
事件、事故の例
危険ドラッグは、使用した本人が死亡してしまったりするだけでなく、他人を事件や事故に巻き込む可能性もあります。
具体的な事例
東京都豊島区 | 池袋駅周辺で脱法ハーブを吸った男の乗用車が暴走、歩行者一人死亡、七人にけがを負わせた(2014年6月) |
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東京都北区 | 脱法ハーブを吸って車を運転し、車やバイクにぶつかり、二人にけがを負わせた(2014年7月) |
東京都練馬区 | 脱法ハーブを吸って小学校に乱入、女子児童を追いかけまわして 一人にけがをさせた(2012年10月) |
東京都渋谷区 | 脱法ハーブを吸った20代女性が意識不明の状態で見つかり、その後死亡した(2012年11月) |
東京都吉祥寺 | 路上で女性が刺殺された事件で逮捕された少年の所持品から、 脱法ハーブが発見された(2013年3月) |
体験談
※実際に薬務課に寄せられた相談を一部加工して掲載しています。
私は数年前に、面白半分で脱法ハーブを吸い始めました。
脱法ハーブを吸うと、身体の中に大津波が来ているような感覚になり、自分をコントロールすることができない状態に陥ります。身の危険を感じたほどです。
友人が使って、死にかけたのを見たときは、警察にバレるのが怖くて、救急車を呼ぶことができませんでした。こういう人は、他にもたくさんいると思います。
脱法ハーブは、吸った人自身はもちろん、周りの人にも危害を及ぼす薬物です。私は、これまで経験した「記憶」から、二度と辛い思いをしたくない、という気持ちになり、脱法ハーブをやめることができました。
規制が追いついていなくても、危険なものであることに変わりはないので、世の中に出回ることがないよう、対策をとってください。

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