尖圭コンジローマ
尖圭(せんけい)コンジローマとは
性器に小さな尖ったイボができる病気です。イボができないこともあり、痛みやかゆみなどの自覚症状もほとんどないので、感染に気付かないことがあります。
症状
小さな尖ったイボは外陰部から肛門や膣(ちつ)内にもできて、集まると小さなカリフラワー状になります。普通は、自覚症状はありませんが、時々かゆみや、セックスの時に痛みを感じることもあります。ウイルスに感染してもイボができないこともあります。
女性
外陰部や膣、肛門の周りに淡紅色または褐色の小さな尖ったイボができます。集まると小さなカリフラワー状になります。自覚症状はほとんどありませんが、大きさやできた場所により痛みやかゆみを感じたりすることがあります。ウイルスに感染してもイボができないこともあります。
男性
亀頭や陰のう、肛門の周りに淡紅色または褐色の小さな尖ったイボができます。自覚症状はほとんどありませんが、大きさやできた場所により痛みやかゆみを感じたりすることがあります。ウイルスに感染してもイボができないこともあります。
妊婦
妊娠中には、イボが大きくなることがあります。
新生児
母親が感染していると、出産時に新生児に感染し、喉頭乳頭腫などを発症させることがあります。
基本情報
病原体 | HPV(ヒトパピローマウイルス) |
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潜伏期 | 数週間~3か月 |
検査 | 特徴的なイボを確認することによって診断します。 |
治療 | 外科的治療や薬物塗布を行います。外科的治療法としては、切除、電気焼灼(しょうしゃく)、液体窒素による凍結療法、CO2レーザー蒸散などがあります。 パートナーも検査を受け、感染していたら治療することが重要です。 |
感染経路 | ウイルスはイボの中に多く、性行為の時に皮膚や粘膜の微小な傷から進入します。 |
免疫 | 免疫はできないので、何度でも感染します。しばしば再発します。 |
- ※感染症全般に関する「よくある質問」はこちらをご覧ください。