家庭(保護者等)向け
食物アレルギー緊急時対応ガイダンス
心肺蘇生とAEDの手順
重要
- 強く、速く、絶え間ない胸骨圧迫を!
- 救急隊に引き継ぐまで、または子供に普段通りの呼吸や目的のある仕草が認められるまで心肺蘇生を続ける。
患者の反応確認と通報
1.反応の確認(0:00~)
肩を叩いて大声で呼びかける。

2.119番通報とAED(0:16~)
119番通報とAEDを取りに行ける他の救助者が現れたら、依頼する。
複数人で対応できる場合、以降の手順は役割を分担してもよい。

3.呼吸の確認(0:29~)
10秒以内で胸とお腹の動きを見る。

普段通りの呼吸ができていない、
または判断に迷う場合
(注)普段通りの呼吸ができているようなら、観察を続けながら救急隊の到着を待つ。
必ず「胸骨圧迫」!
可能なら「人工呼吸」!
胸骨圧迫30回と人工呼吸2回
ただちに胸骨圧迫を開始する。
人工呼吸の準備ができ次第、可能なら人工呼吸を行う。
胸骨圧迫・人工呼吸
1.胸骨圧迫(0:00~)
- 胸の真ん中を目安とした、胸骨の下半分を両手で、手の平の付け根で押す。
- 胸の厚さの3分の1が沈み込むくらいが目安で30回繰り返す。
- 1分間に100~120回のテンポで、絶え間なく行う。

2.人工呼吸(0:24~)
- あご先を持ち上げながら額を後ろにそらせ、気道を確保する。
- 額を押さえていた手の親指と人差し指で鼻をつまみ、鼻の穴を塞ぐ。
- 自分の口を、子供の口より大きく開けて全て覆い、密着させる。
- 胸の上がりが確認できるまで空気を約1秒かけて吹き込む。

胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を到着した救急隊員と交代するまでまたは目的のある仕草が確認できるまで繰り返してください。判断に迷うときは継続してください。
(AEDがない場合)
引き続き胸骨圧迫と人工呼吸を繰り返す
(119番の指令員の指示に従う)
(AEDがある場合)
AEDのメッセージに従う
AEDを取りに行ける他の救助者が現れたら、依頼する。
AEDの手順
電源ボタンを押した後、パッドを貼り、AEDの自動解析に従う。
AED 装着のポイント

- 電極パッドを貼り付ける時も、できるだけ胸骨圧迫を継続する。
- 電極パッドを貼る位置が汗などで濡れていたらタオル等でふき取る。
- 未就学児くらいまでは子供用電極パッドを貼る。なければ成人用電極パッドで代用する。
心電図解析のポイント

- 心電図解析中は、子供に触れないように周囲に声をかける。
ショックのポイント

- 誰も子供に触れていないことを確認したら、点滅しているショックボタンを押す。
- ショックが必要でない場合はすぐに胸骨圧迫を再開する。
- ショックをした後はすぐに胸骨圧迫を再開する。